開催の主旨
日本産科婦人科ME学会は1978年に日本産科婦人科ME懇話会として発足し、以来毎年学術集会を開催
し、ME(医用電子工学、医用工学)の面から我が国の産科学婦人科学の発展に大きく寄与して参りました。
最近はMEに限定せずに扱う領域を拡大し学会としての一層の発展を見ております。また本学会は我が国で
開催された国際胎児病学会、国際産婦人科超音波学会、アジアオセアニア周産期学会、国際周産期ドプラ
学会、世界周産期学会を主催または支援する事により国際的にも貢献して参りました。
このように本学会はこの30余年間、工学、医学の両観点を兼ね備えた学際的学会として発展して参りまし
たが、前回大会で水面上に浮上しました医療システムの崩壊という問題意識、またその背景に潜むと思わ
れる技術や技能の、またフィロソフィーの伝承という問題意識からも目を離す訳には参りません。そこで本年
度の大会では基調として“基本に還ろう”を設定キーワードとしまして、特にこれから斯界に入門また研鑽さ
れんとする若い世代の方々に技術や思想の基本をおさらいしていただく事を主眼とさせていただきます。
主 賓
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今を去る40余年の昔、本学会の開闢以来の基軸テーマであり
ます胎児監視の技術、またそのフィロソフィーの中興の祖であり、外測法(胎児心音)による胎児監視を技術面からも医学面からも
確立なさいましたコンラッド・ハッマッハ博士を親しくご招待申上げ
ます。残念ながら、既に陽冥異になさいますので、ご代理として、
令夫人モニカ・ハンマッハ博士にご来場いただくことにいたします。
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運営の基本
大会の運営スタイルとしまして、本学会が長年親しんで参りました医学系のスタイルではなく、理工学系の
スタイルにて開催させて頂きます。言い換えますと理工学の世界では当事者がどのような、またどのようにし
て質素な手作り学会を設計し、運営しているかを、医学系の先生方にご体験頂く事も良い経験かと思う次第
でございます。すなわち、
・ 予稿集の編纂、印刷、学会の運営などに外部の業者は使用しません。
・ スポンサーの提供に依存する無償の飲食その他のサービスは行いません。
・ 見学会や観光ツアー、旅行業者などによる交通、宿泊などの斡旋も行いません。
・ 会場内での商談、商行為、商品やサービスの販売などは禁忌とします。
また、開催スタイルの新しいチャレンジとしまして、
・ 完全キャッシュレス(参加費は前払いまたは後払いのみ)
・ 受け付けカウンターなし(出入り口での参加証の提示のみ)
・ 事前郵送物なし(参加証は電子配布、自主印刷持参)
などを計画しております。
セッションの運営
小さな学会ですが限られた時間ではシングルセッションでの運営は出来ませんので、この所の恒例に従い一般演題は2セッションパラレルといたしますが、これを稲盛会館メインホールの舞台上の左右にて同時進行させ、席上の会衆はどちらも、また同時に、観る事が出来るようにいたします。
ただし、音声が重複して聞こえるのを回避するため、各々の演者、座長、フロアの3本のマイクロホンの信号を合成して、各々異なる周波数にて会場内に放送いたします。参加者は配付されるポケットFMラジオにて座したるままでどちらかを選択して聴き、そのセッションに参加頂きます。尚、参加登録者に向けてパラレル2セッションの時間帯も含め全セッションを、下りチャンネルは映像音声ともリアルタイムネット配信、また質疑応答のための音声の上りチャンネルは一般加入電話回線経由にて受入れます。 (本件は、需要なしのため中止します)
セッション構成および演題の登録(もしくは演題発表つきの参加登録)
セッションの設定は、演題が集まった後にではなく、演題募集開始の時点で会長が座長を決めて設定、公開いたします。演題の登録は新規な試みとして緑の窓口方式を採用します。すなわち演題登録も含む参加登録は、予め公開されるセッション名(号車番号)と時間軸スロット(座席表)の空席(の切符)をセッション単位でネットオークションで競売致しますので、入札し、落札して“購入”して頂く形式にて管理させて頂きます。オークションの終了日は学会初日の7日前の予定です。その時刻までに演題申し込み数が実行最低数に達しないセッションは“潰れ”扱いとし、登録は取消し、必要または所望に応じて別なセッションに改めて申し込みなどの調整をして頂きます。爾後の調整を含むセッションのダイヤグラムおよび予約状況は常時公開閲覧に付します。これが最終的に自ずとプログラムに落着いたします。以上の手続きの詳細に関しては別途説明します。
セッション番組の設定への希望および座長出演の自己申告の受け付け
これこれの、またはこのようなセッションないしパネル、シンポジウムなどを設定して欲しい、設定すれば演題を提出する、ないし“私が参加者を集めて座長をやるからこのようなセッションないしパネル、シンポジウム設定して欲しい、という旨のお申し越しは所定期限内でしたら随時受け付けます。尚、採否は会長にご一任下さい。
ポスターセッション、学術展示、商業展示について
これらは大旨未定ですので追って方針を明らかにします。が、会長の考えとしましては一括して学術展示というセッションによる演題に統合し、これもオークションに付す予定です。研究成果の装置やシステム、ないし商品等の展示は学術展示演題の主旨の範囲で行って頂きます。その範囲につきましては追って公示します。展示が可能な駒数は非常に限られますのでご注意下さい。すなわちオークションの落札価格が出展料となります。
予稿の受理および予稿集の編纂
演題登録が受理された演題の演者は所定の締め切り期日時刻までにA4版1ページの最終原稿を.pdf形式にて電子的に送稿していただきます。版面の形式は任意です。学会では提出された原稿を審査ないし編集する事はせず、そのまま予稿集に掲載しますので、内容および表現スタイルに関しては自主管理により一定の品位を保持していただきます。差し換えも含めての締め切り時刻は学会開始日の前日の午後5時を計画しております。従って、その後の約半日ほどの間に学内においてDTP
(desktop publishing) システム
により会場参加者の人数分の印刷物を作成し、当日会場参加者に会場にて支給いたします。ネット経由の参加者も含め参加者には集会開始の時刻に全ページのpdfイメージの開示を開始しますが、別途、事前事後を問わず記録メディアや印刷物などを郵送とかの方法により物理的に交付する事は致しません。
一般参加の登録
参加者証(演題発表なし)をネットオークションで競売しますので、1人1人が入札し、また落札し、購入して頂きます。オークションの終了日は学会初日の7日前の予定です。落札者には参加登録証のイメージを電子的に送付しますので、自主的に印刷し、会場に持参していただきます。尚、参加登録は演題発表つき、演題発表なしともにネットオークションでの競落でのみ管理致します。文書、メール、電話などによる個別の申し込みは受け付けません。
参加費に含まれる項目
参加費には予稿集のほかに両日の昼食(学生向けパック弁当)、バンケットが含まれますが、これらのサービスやイベントを享受しない場合にも該当分の値引きや払い戻しは致しません。また体験講座への参加費も含まれません。
参加費の支払い
上記のオークションの落札価格のお支払いはオークションページの有効期限以内でしたらオークションサイトの規定する手法による電子送金により、また期限を越えた場合には銀行振込みにて、年度末日(翌年3月31日)までの期間内に、して頂きます。当日会場では現金の授受は行いません。
参加者の人数制限のある特別プログラムについて
有料のサテライト教育セッションの形で開催を計画しております、体験講座:トランジスタラジオを自分で作ってみよう、および同:小さな胎児ドプラ装置を自分で作って見よう、には人数制限がありますので、別途参加登録を行います。これも参加証をネットオークションで競売に付しますので、希望者は入、落札して頂きます。これらも詳細は別途ページを改めて説明します。
体験講座:トランジスタラジオを作ってみよう(文部科学省Science
Partner program: 2006年度)
体験講座は“小さな胎児ドプラ装置を自分で作って見よう”だけになりました。
バンケット(懇親会)について
小さな学会のバンケットは得てして単なる内輪の飲み会に堕する可能性も高かった訳ですが、今回は小規模とは言え国際学会レベルと同等の雰囲気を楽しんで頂こうかと思います。会場は稲盛会館から徒歩3分の生協食堂、これを借り切り幔幕で囲いまして会場とします。形式はサイドテーブル式の立食パーティー、音楽伴奏は本学学友会管弦楽団、序曲、ソリスト演奏、ワルツ、終曲のプログラムを各々に緩衝時間帯をおいて行い、ワルツにおいては実際にフロア中央の空間において参加者有志にはダンスを踊っていただく事になります。ソリスト演奏者は、目下人選を行っている所です。
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鹿児島大学学友会管弦楽団
奏楽は楽団OB有志および特任インディーズグループよる弦楽6重奏になりました。 |
その他
研修単位(会場への物理参加者のみ。ネット参加者への単位付与は制度化されておりません)
日本産科婦人科学会認定医シール 1枚(10単位)
日本産婦人科医会研修参加証シール 1枚
日本周産期・新生児医学会専門医研修 2単位
このページの履歴: |
2008年6月 1日 |
暫定版公開 |
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2008年8月20日 |
修正1:変更事項織り込み |